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2008.06.19 常勝思考
仏法は、この世とあの世をつらぬいて幸福になるための教えですが、
この世で幸福になるためには、やはり成功が必要です。

成功体験は、その人の自信となり、魂の器を大きくします。
そして、そのことが、来世の幸福にもつながっていきます。

しかし、その成功は自分だけのものではなく、
人々の幸福と重なる方向での成功でなければなりません。

自分が幸福であることが他人をも幸福にし、世の中を良くする成功であればこそ、
天上界からも地上の人々からも、多くの援助を受けることが出来るのです。


世の中には、様々な成功のための方法が説かれています。
光明思想やポジティブ思考、引き寄せの法則、
夢をかなえる方法、自己実現の法則などなど。

しかし、そのなかでも最も効力を発揮するのが、
現代の仏陀が説かれる、常勝思考です。


人生は、実は勝負の連続です。
そしてそのつど、勝ち負けがあり、結果がでます。

どの様な人にも周期があるので、
いい事ばかりではなく、悪い事も起きてきます。
また、スランプに陥ったり、不幸や悩みというものは誰にでもあるものです。
人生には順調な時ばかりではない、というのが事実なのです。

それでは、どうすれば幸福になれるのでしょうか?

そのためには、常にどうすればいいかを考え続け、イノべーションをし続けることです。

悩む時間があるのなら、
努力し勉強をして、末来のためにたくわえをつくっておくことです。

失敗には必ず原因があります。
それを主観と客観のバランスをとった見方で見極める必要があります。
失敗の中には成功の種があり、逆に成功の中には失敗の種があるものです。
順風の時にはブレーキをかけ、
苦しい時にはアクセルを踏み込まなければいけません。 

安易な楽観的思考や暗黒思考で悲観視するのではなく、
智恵の力によって中道を発見していくことが大切なのです。


成功そのものが、目的ではありません。
苦しい時期に、耐えて生きぬいたことが貴重な財産になります。
試練を通して得ることができた経験は、来世でも生かされます。

逆境のなかにこそ一番の糧があり、最も重要な教訓を得ることができる。

こういう視点に立てば、何も怖いものはありません。

苦しみを幸福に変えていくことができる秘策、
人々に智恵と勇気を与える思想、
これこそが常勝思考なのです。




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2008.06.19 悟りの階梯
悟りの階梯―テーラワーダ仏教が明かす悟りの構造悟りの階梯―テーラワーダ仏教が明かす悟りの構造
(2008/05)
藤本 晃

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この本は、
テーラワーダ仏教を中心に出版しているサンガから出ています。

読んでみると、なかなか画期的な内容で、感心させられました。

それは、

輪廻は、お釈迦さまの体験によって確認された事実だとしている
悟りには瞑想が不可欠だとしている
霊的存在を肯定している
悟りに至るためには、徐々に階梯を昇らねばならないという漸悟説をとっている
悟りの四段階である四沙門果を詳しく解説している

という点においてです。

近年の仏教者で、こういうことを主張する人はまれです。


著者は、浄土真宗の僧侶でもありますが、
初期仏教研究で博士号を取得されているようです。

最も古く、
釈迦仏教を純粋なかたちで伝えているパーリ語の原始仏典を読めば、
このような結論にいたるのは、当然のことなのです。

今まで、このような内容の本が出てこなかったのが、不思議なぐらいです。
面白い時代になってきました。




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