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2008.09.09 愛の力
いろんな教えがありますが、
結局のところは、愛を与えること、愛に生きることが、
私たち人間の最大の幸福なのです。

そして、愛を与えることで、利益を得るのは自分自身です。




多くの科学者たちが、「与える愛」についての研究報告をしています。
科学が我々の直感を何度も検証してくれました。
ステファニー・ブラウンが行った調査では、
人に与えることで死亡率が低下する、ということが明らかになりました。
ニール・クローゼの研究では、人のために祈るだけで、
老人の健康を蝕む害毒をなくせるということが分かりました。
ポール・ウィンクの優れた研究は、与える側に立てば、
50年以上の期間にわたってその人の人生が守られる、と示唆しています。
年齢、経験、人生航路に関係なく、
与えることで精神と肉体が変わる、と科学が教えてくれているのです。
科学者たちは、細胞、分子レベルで研究し、
我々が与えるときにはオキシトシンのようなホルモンの分泌を促し、
深く人を思いやるときには脳のある箇所が活性化すると報告してくれました。
さらに我々は「攻撃と逃避の軸」と正反対の「平穏ときずなの軸」を持つ、
新たな神経回路を証明しつつあります。
「愛ある人生こそが唯一の確かな生き方である」、
と私が常々唱えていることに、科学が確信を与えてくれました。
科学は愛の神秘を直接手で掴むことはできませんが、
「人に与えるならば、我々はおびただしい恩恵を受ける」、
という真実の強力な例証をあげてくれています。
高度な生命体が出現する前の、地球上の一つひとつの細胞のことを考えてみましょう。
それは他の細胞と結合し、協力し合って全く別の多細胞生命体へと進化していきました。
生命の神秘的な多様性と創造性はこの協力関係に起因しています。
昔から宗教が教えているように、善いことをすればあなたの利益となって戻ってきます。
それはすぐにそうなるのではなく、善いことをするたびにそうなるのでもなく、
人生全般においてそうなっていくということです。この点を深く胸に刻んでおいてください。
愛他主義は、愛他の行為それ自体の中で花開き、
健全な社会は与える人たちのネットワークによって築かれます。
どうかあなたの魂の奥深くから与える、ということを楽しんでください。

与えれば、幸福になれます。
与えれば、健康になれます。
与えれば、長寿を全うできます。

スティーブン・ポスト/ジル・ニーマーク「いい人にはいいことが起こる」




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2008.09.09 あの世はある
あの世(霊界)が無ければ、仏教は成立しません。

お釈迦さまは、常に、施論・戒律・生天論の次第説法をされました。

すなわち、愛を与え、自らを戒め正しい生活をすることにより、
天国に還ることが出来ると教えたのです。

現代の仏教では、何故かこの教えが完全に無視されています。




『あの世はある』とかれは見る。それはかれの正しい見解である。
『あの世はある』とかれは考える。それはかれの正しい思考である。
『あの世はある』という説をかれは語る。それはかれの正しいことばである。
『あの世はある』とかれはいう。それはあの世を知っている阿羅漢たちに敵対しない。
『あの世はある』とかれは他の人に説く。それはかれの正しい教えの説示であり、
またその正しい教えを説示することによってみずからを賞賛せず、他をそしらない。
このようにかれには先には悪い習慣の放棄があり、後には善い習慣の確立がある。
この正しい見解、正しい思考、正しいことば、貴い人に対して敵対しないこと、
正しい教えの説示、みずからを賞賛しないこと、他人をそしらないことという、
このような多くの善の事柄が正しい見解によって生じて来るのである。
これについて賢明な人は次のように考える。
すなわち、もしあの世があるなら、そのように尊敬すべきその人は身体が壊れた死後、
善い境涯、天の世界に再生するであろう。
たとえあの世がなくて、
(あの世は無いという虚説を主張する)沙門・バラモンのことばが、
真実であっても、尊敬すべきその人は、現世において賢明な人たちから、
善い習慣をもち、正しい見解をもち、利益を語る人であるという賞賛を受ける。
もしあの世があれば、このように尊敬すべきこの人は、
現世で賢明な人たちから賞賛を受け、身体が壊れた死後、善い境涯、
天の世界に再生するという、この世とあの世との両方の場所で幸福を得ることになる。
このようにこの堅実な教えが正しく完成され受容されれば、
あの世がある場合とあの世がない場合という両方の場合に栄えて住み、
悪の機会を破壊する。

パーリ原始仏典中部第60経「アッパンナカ経」




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