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アメリカの統計学者ウィリアム・エドワーズ・デミング氏は、
戦後の日本の高度経済成長に大きく貢献した人物です。

デミング氏は、質の高い製品を作れば食糧難は解決できる、と断言しました。

品質の追求は、
生産性の向上、利益の拡大、雇用の増加、経済活動の活性化に繋がるということです。

そして、
産業の発展により国全体が豊かになれるとして、そのための方法を、
当時は世界水準からは程遠い日本の企業の経営者達に教えたのです。

実際、この経営方針によって、日本は先進国の仲間入りを果たせたのです。

自国の利益のみにこだわらない氏の態度は賞賛されるべきです。

現在、デミング氏の教えは14のポイントに要約され、
現在でも、世界中の企業で採用されています。


1.製品とサービスの品質改善に対する目標の一貫性を確立する。

2.新しい哲学を採用する。新しい物の考え方を採用する。

3.品質向上実現のためには、検査に依存することをやめる。

4.価格だけを基準に供給業者を選ぶ習慣をやめる。

5.品質と生産性向上のために、製造とサービスの全システムをたえず改善する。

6.オン・ザ・ショップ・トレーニング(実地訓練)を制度として確立する。

7.リーダーシップを確立する。リーダーシップを発揮すること。

8.全員が会社のために効率的に働けるように不安を取り除く。

9.部門間の障壁を取り除く。

10.欠陥ゼロや新しい生産性の目標などを強いるスローガン・勧告をやめる。

11.目標管理や数字で表わされた目標やノルマをやめ、リーダーシップで運営する。

12.管理者、技術者、現場作業者から働くことの誇りを奪うような障害を取り除く。

13.教育と自己啓発のための有効なプログラムを確立する。

14.変革を成し遂げるために全員を巻き込む。


ここでは、
人を育てる、能力を引き出す、力を合わさせる、やる気を高める、
というところに重点が置かれていることがわかります。

人間は、知恵によって、障壁を乗り越え、発展繁栄していけるのです。




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