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2009.02.06
乱気流の時代
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2009.02.06
何を説くべきか
僧侶の本来の仕事は、あの世や魂の存在を教えることです。
ところが、現代の僧侶は、意味不明な懐疑論を一生懸命説いています。
人々の要請から、全くずれてしまっているのです。
たいへん耳が痛い、ある雑誌の記事です。
10月に、四国内のある寺で、「心と命のフォーラム」が開かれた。
「生きる作法・死ぬ作法―死ぬまでにやっておくこと」というテーマだった。
異なる宗派の僧侶2人と宗教学者の山折哲雄、
医師の立場として朝日(あさひクリニック院長、朝日俊彦氏)が講演をした。
驚いたのは、僧侶があの世の存在を自信をもって語れないことだった。
むしろ、仏教教義を哲学的に解釈する故に、
あの世に対して、否定的なニュアンスを含んでいた。
だとするならば、彼らは何を根拠に葬儀や法事を執り行っているのだろうか。
フォーラムのメインテーマが「死ぬまでにやっておくこと」である以上、
明確な死生観が前提になければ、聴衆が納得できるわけがない。
朝日は輝身の力を込めて聴衆に語りかけた。
「死ぬまでにやっておかなければならなないことがあるのです。
あの世は必ずあります。
私たちの魂、私たちの心が死によってなくなることなどありえません。
あの世がある以上は極楽と地獄があります。
お勧めは極楽へ行くことです。
死んでから、いずれに行くかは、その人の行状や心の持ち方で決まります。
世のため人のためにお役に立つことをしていれば貯金ですし、そうでなければ借金です。
人生をトータルで見て、貯金が多ければ極楽、借金が多ければ地獄ということになります。
すると、皆さんがこれからしなければならないことは、
いかにして貯金を殖やすかということです。」
朝日の講演に実感がこもるようになった。
自分自身ががんを背負ったことで、相手の立場と自分の立場が重なる。
それが説得力となって迫ってくる。
受講者は食い入るように朝日の話に耳を傾けた。
万雷の拍手が響いた。
このフォーラムで、朝日は自分にはまだ与えられた仕事があることを実感した。
終末医療の現場で、静謐なる死のために必要だと思われた霊的人生観。
それを伝えるのは自分の仕事だ。
クリックして愚僧の活動に御協力ください。
ところが、現代の僧侶は、意味不明な懐疑論を一生懸命説いています。
人々の要請から、全くずれてしまっているのです。
たいへん耳が痛い、ある雑誌の記事です。
10月に、四国内のある寺で、「心と命のフォーラム」が開かれた。
「生きる作法・死ぬ作法―死ぬまでにやっておくこと」というテーマだった。
異なる宗派の僧侶2人と宗教学者の山折哲雄、
医師の立場として朝日(あさひクリニック院長、朝日俊彦氏)が講演をした。
驚いたのは、僧侶があの世の存在を自信をもって語れないことだった。
むしろ、仏教教義を哲学的に解釈する故に、
あの世に対して、否定的なニュアンスを含んでいた。
だとするならば、彼らは何を根拠に葬儀や法事を執り行っているのだろうか。
フォーラムのメインテーマが「死ぬまでにやっておくこと」である以上、
明確な死生観が前提になければ、聴衆が納得できるわけがない。
朝日は輝身の力を込めて聴衆に語りかけた。
「死ぬまでにやっておかなければならなないことがあるのです。
あの世は必ずあります。
私たちの魂、私たちの心が死によってなくなることなどありえません。
あの世がある以上は極楽と地獄があります。
お勧めは極楽へ行くことです。
死んでから、いずれに行くかは、その人の行状や心の持ち方で決まります。
世のため人のためにお役に立つことをしていれば貯金ですし、そうでなければ借金です。
人生をトータルで見て、貯金が多ければ極楽、借金が多ければ地獄ということになります。
すると、皆さんがこれからしなければならないことは、
いかにして貯金を殖やすかということです。」
朝日の講演に実感がこもるようになった。
自分自身ががんを背負ったことで、相手の立場と自分の立場が重なる。
それが説得力となって迫ってくる。
受講者は食い入るように朝日の話に耳を傾けた。
万雷の拍手が響いた。
このフォーラムで、朝日は自分にはまだ与えられた仕事があることを実感した。
終末医療の現場で、静謐なる死のために必要だと思われた霊的人生観。
それを伝えるのは自分の仕事だ。



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