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2010.01.27 宗教と科学
宗教と科学の間には、けっして真の対立はありえない。
真面目で思慮深い人ならだれもが認識していると思うが、
もし人間が有しているすべての力を、
完全なるバランスと調和のなかでともに作用させるには、
みずからの本性にある宗教的な要素を認識し、
それを開拓しなければならない。
また実際、すべての時代の偉大な思想家が、
たとえその宗教的な感覚を公けにしなかったとしても、
きわめて宗教的な人間であったことは、けっして偶然ではなかった。
理解と意志の協力から、
哲学のもっとも上質な所産が、つまり倫理的な所産が生じるのだ。
科学は人生の道徳的価値を高めるものである。
なぜなら科学は、真実に対する愛と、畏敬の念を深めるからだ。
真実に対する愛は、
この心と物質の世界をより正確に理解しようとする、
絶えざる努力のなかに現われており、
また畏敬の念は、知識が前進するたびに、
われわれがみずからの存在の神秘と向かい合うことになるからだ。


マックス・プランク




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