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2010.02.01
やっぱりおそロシア
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2010.02.01
忘れられた価値観
人の世にあって本物の権威と称えられるべきものは品格である。
品格はこの世の身分を利用せずにそれ自体で身分を制定し、
財産を持たずにいながら新しく事業を起こす。
どのような地位にあろうとも、その地位に栄光をもたらし、
どのような会社に入っても、その会社を崇高なものにする。
その偉大な力は財貨の及ばないものである。
他人から尊敬されて、それを妬んで嫌うものはいない。
品格が言葉を用いずに他人を感化する様子は、
あたかも語り続けているかのごとくである。
品格が善良な者は、篤い敬虔さがあって正直であるので、
何かを処理するときには必ずよい結果になる。
そうして他人の信任と敬意を得るのだ。
品格ほど人の信頼を得るものはない。
品格とは、最良の形態における人間本性である。
また、個々人の内に体現された道徳律である。
そのため、品格が善良な人は、
社会の善悪の判断基準となるだけではなく、
国家がよく治まる原動力でもある。
これは平時に限らず、戦時であってもまた同様である。
そこで、ナポレオンは戦いについて論じて、
「徳と善の力は身体の力の10倍である」と言ったのである。
国家の勢力と言い、国家の産業の繁栄と言い、
国家の文明の隆盛と言っても、
すべて人民個々人の品格に関係していることである。
たとえば、法律や制度というものも、
ただ人民の品格から徐々に生長して、形を作るものに他ならない。
従って、国民の個々人が良くなれば国家全体は良くなり、
国民が悪くなれば国家も悪くなる。
物事というのは、原因があれば必ずその結果がある。
人民の品格は国家のあらゆる出来事の原因であるので、
人民の品行の善悪に連動して、
その善悪の結果が国家の現象として具現化するのである。
S・スマイルズ「自助論」
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財産を持たずにいながら新しく事業を起こす。
どのような地位にあろうとも、その地位に栄光をもたらし、
どのような会社に入っても、その会社を崇高なものにする。
その偉大な力は財貨の及ばないものである。
他人から尊敬されて、それを妬んで嫌うものはいない。
品格が言葉を用いずに他人を感化する様子は、
あたかも語り続けているかのごとくである。
品格が善良な者は、篤い敬虔さがあって正直であるので、
何かを処理するときには必ずよい結果になる。
そうして他人の信任と敬意を得るのだ。
品格ほど人の信頼を得るものはない。
品格とは、最良の形態における人間本性である。
また、個々人の内に体現された道徳律である。
そのため、品格が善良な人は、
社会の善悪の判断基準となるだけではなく、
国家がよく治まる原動力でもある。
これは平時に限らず、戦時であってもまた同様である。
そこで、ナポレオンは戦いについて論じて、
「徳と善の力は身体の力の10倍である」と言ったのである。
国家の勢力と言い、国家の産業の繁栄と言い、
国家の文明の隆盛と言っても、
すべて人民個々人の品格に関係していることである。
たとえば、法律や制度というものも、
ただ人民の品格から徐々に生長して、形を作るものに他ならない。
従って、国民の個々人が良くなれば国家全体は良くなり、
国民が悪くなれば国家も悪くなる。
物事というのは、原因があれば必ずその結果がある。
人民の品格は国家のあらゆる出来事の原因であるので、
人民の品行の善悪に連動して、
その善悪の結果が国家の現象として具現化するのである。
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