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プラトンは、「パイドロス」において、
霊魂について、輪廻転生について、このように語っています。

仏教そっくりです。




霊魂は、
たとえいかなるものであるにせよ、
過ちに対する制約を受ける。
原則的にいえば、この過ちこそが、
肉体のなかに閉じ込められた、
天上的霊魂の転落にほかならない。

そして、アドラスティアの掟は、つぎのように定められている。
いかなる魂も、神の行進に随行することができて、
真実なる存在のうちの何かを観得したならば、
つぎの回遊のときまで禍いを逃れてあること。
そしてもし、その回遊の機会ごとに、
つねにそうすることができるならば、
いつまでも損なわれずにいること。
しかし、ひとたび魂が、
神に随行することができなくなって、
真実性を観そこなったならば、
そして、なんらかの不幸のため、
忘却と悪徳とにみたされて重圧を負い、
この重さによって翼を損失し、地上に墜ちた場合、
法は次のように定める。
すなわち、この魂は、
この世に生まれる最初の代においては、
いかなる動物のなかにも植えつけられることなく、
誠心誠意、知を愛し求めた者や、
熱情のなかに生を送ったもの以外の魂たちは、
最初の生涯を終えると、裁きにかけられ、裁かれてのち、
あるものは地下の世界にある仕置きの場におもむいて、
正当な罰をうけ、またあるものは、
司直の女神ディケにより、天上の場所にはこびあげられて、
人間の姿において送った生活の功により、
それにふさわしい生をそこで送る。
そして、千年目の年に、このどちらの魂も、
第二回目の生をくじ引きで選ぶためにやってきて、
それぞれが欲するような生を選ぶ。





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