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謎に包まれたピュタゴラス教とは、どのようなものだったのでしょうか?

その影響は、秘教のなかにいまだに息づいています。

宗教の霊的な源泉は一つなのです。




ピュタゴラス自身、「オルフェウス密儀」への秘儀を伝授されていたとも推測できる。
彼のエジプトや小アジア、いや、遠くインドにまでいたる伝説的な旅、
とくに天文学や幾何学にかんする知識は、
彼の教えに、オルフェウスにはおそらく欠けていたと思われる哲学的・教義的な性格を与えた。
やがてピュタゴラスの弟子たちはこうした教義や哲学を強化し、広めていった。

ピュタゴラス派によれば、彼らの学問の実践のみが、
霊魂を真理の道へと導くことができるという。
そして、この知が霊能者の天体にかんする神秘主義を特徴づける忘我を招くともいう。
ピュタゴラス派の研究に近づこうとするなら、
はっきりと打ち立てられた道徳的な教えに沿って生きることを理解するにかぎる。
「以下のものを克服することに慣れよ。
まず汝の胃、ついで眠り、性的本能、そして怒りである。」
しかるベき道徳的生活の教えを実践しつつ、
ピュタゴラス派のメンバーは、やがて知るようになる。
「自分が不死の神々と死すべき人間たちとを結ぶ絆であり、
自然ないし本性が、霊魂のなかにある聖なるものを、
目覚めさせうる者たちに一切を明かしてくれる。」ということを。

周知のように、まずピュタゴラス主義、
ついで新ピュタゴラス主義は、
後続のグノーシス主義の考えに重大な影響を与えている。
この影響はイスラム教にまでおよび、
こうしてそこには秘教学の伝統が深く刻まれるようになった。
さらに、数世紀たったあとでも、ケプラーやコペルニクス、
そして近代のさまざまな天文学者たちの発見にもかかわらず、
ピュタゴラス主義はなおも存続し、フリーメイソンの伝統と内密に結びついた。

ピュタゴラス派の学問や天文学による天体の神聖な性質の論証、
哲学的・形而上学的ないくつかの結論は永遠なものでありつづけるだろう。
いっぽう、転落や霊魂の神的な起源と物質は、
秘教的伝統の太古の遺産に属している。
同じことは救いの教義や霊魂の天界への帰還についてもいえる。
永遠の黄道十二宮では、霊魂に内在する神が、
霊魂と同じように、巨蟹宮の門、すなわち「人間たち」の門を通って姿を現わす。
だが、この神はまさに「神々」の門である磨羯宮の門を通って、
みずからの超越性を回復するのである。

エルヴェ・マソン「世界秘儀秘教事典」




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