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国家の繁栄も発展も、結局は国民一人一人の刻苦勉励にかかっています。
逆に、自助努力を忘れた国民ばかりになると、その国家は衰退します。

労働とは人の為に尽くすことです。
すなわち愛の実践の場が仕事です。
人間には、尊い修行の場が、神仏より与えられているのです。
つまり、労働に伴う結果や報酬よりも、
労働そのものが喜びであり、神の恩寵であるということです。

実は「神を信じること」がイギリスやアメリカの繁栄の秘密であったのです。




労苦の伴う職業に従事することは最善の教養となる。
人民の一人ひとりについて言えば、職業について励むことは、身体を強くする効果がある。
一方で国家という視点から述べれば、
財産を生み出し、効果を上げる方法においてこれより優るものはない。
人にはそれぞれに自分の役割があって、力を尽くさなければならないが、
この正しい経済活動に励み、仕事をすることは、つまり自分自身の本分を尽くす道である。
それは神の庇護を受け、福運を招く道である。

詩人の言葉に、「神が人を極楽浄土に導くとき、その途上に、
勉強と労苦の関所をおいたのだ」とあるのはもっともなことである。
確かに自分の手足を使い、心を悩ませて手に入れた食物であれば、
それを美味いと思う気持ちは他に比べようもない。
勉強や労働の徳がどのようなものかと言えば、土地はこれによって開墾され、
人民はこれによって未開文明の習俗から救済されるのである。
国家において文明と呼べるものも、
人民の勉強や労働によってそこまで到達することができるのだ。
かつ、勉強や労働はただ人が極めるべき義務であるだけでなく、
同時に人が受け止めるべき神の賜物である。
ただ、怠け者だけがそれを崇りだと思うのである。
試しに労働に従事する人を見てみるがよい。
彼らの筋骨がたくましく、精神力が強いことは、
労働の義務を尽くしていることの明らかな証明である。
このように心身が健全で、労働に従事することが、どうして満足感とならないことがあろうか。
まさに労働は学校である。
この学校では、職業に熟練することで智恵を磨き、思考力を成長させることを教えられる。
それゆえに、労働に励み手仕事を行えば、
一生を送る間に、精神の修養も自然と身につくものである。


S・スマイルズ「自助論」




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