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2008.05.21 神秘詩人
ウィリアム・ブレイクは、18世紀最大の詩人であり、
イギリスを代表する大神秘家でもあります。

ブレイクは、靴下商人の息子としてロンドンに生れました。
幼少のころから、霊や幻影を見ることのできる能力を持っていて、
ブレイク自身が、過去の預言者や天使たちを頻繁に見ていたと語っています。

成人したブレイクは、弟のロバートから資金面の援助を受けて、
印刷工房を開設しますが、弟ロバートの死後に、
ロバートの霊から銅版印刷の技術を教えられ、銅版版画の手法を確立します。

その後は、生涯この仕事に没頭し、
彼自身が語っているように、
天使や精霊たちによって霊感を与えられた挿し絵つきの詩と散文を、
100巻にもわたって作成しています。

彼の死後、この作品群は、
神秘主義のアーヴィング派の牧師に譲り渡されました。
しかし、この牧師が、悪魔によって書かれた作品だと判断し、
なんと、全部焼いてしまったのです。

現在、僅かに残されているブレイクの作品は、
大英博物館所蔵のもので、値段がつけられないほどの貴重品だと見なされています。

ブレイクは、神秘思想家スウェーデンボルグを信奉していましたが、
後年は、スウェーデンボルグを批判し、独自の神秘主義に傾倒します。

彼の書くものすべては、
天の神々によって口授されたものであったのです。



死すべき運命に生まれた者は
現世の束縛から逃れるためには
再び大地へ溶け去らねばならぬ
だから肉は 私にとって何者でもない

恥じらいと自惚れから肉は生まれ
朝を謳歌しても 夕べには死す
だが神の慈悲は死を眠りへと変え
肉は再び起き上がって涙する

死すべき私を生んだ母よ
あなたは私の心臓を作り
私の鼻、目、耳を作った
残酷にも偽りの涙を流しつつ

私の舌を粘土で作り
私に死すべき命をもたらした
私の自由をあがなうのはイエスの死
だから肉は 私にとって何者でもない


「無垢と経験のうた」



あらゆる聖書、聖典は、以下の誤りの原因となってきた。

一、人間は、二つの実在する要素に還元される。すなわち肉体と霊魂。
二、情動は、悪と呼ばれ、肉体のみから生じ、
   理性は、善と呼ばれ、霊魂のみから生じる。
三、神は、情動を追及する人間を、永遠に責めさいなむであろう。
   しかし、真実はその逆である。
一、霊魂と分離した肉体は存在せず、肉体と呼ばれるものは、
   この時代の霊魂の主要な窓口である五感によって認識される霊魂の一部分である。
二、生命を持つのは情動だけである。情動は肉体より生じ、
   理性は情動の部分的なあるいは外面的な表皮に過ぎない。
三、情動こそが永遠の喜びである。


「天国と地獄の結婚」




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