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2008.05.23 神々の師
お釈迦さまは、神々の師でもありますから、
法を説かれる時には、多くの神々が集まってきました。

ある時、お釈迦さまは、
弟子達に、天眼(霊能力)でもってこれらを見るように促され、
神々の名前を明かしていきます。
一方で、誘惑しようとしてやって来た悪魔をもよく知るように告げられ、
これを退散させています。

このことが書かれたお経は、「神々の愛する経」とも言われて、
伝統仏教では、「護呪経典」の一つとして、尊重されているのです。



世尊は、比丘たちに告げて言われた。

「比丘たちよ、十方世界の多くの神々が、
如来と比丘僧団に会うために、集まっています。
比丘たちよ、過去において、
かの阿羅漢にして正自覚者となった世尊たちにもまた、
現在の私にあるように、これが最高のものであるとして神々が集まりました。
比丘たちよ、未来において、かの阿羅漢にして正自覚者となる世尊たちにもまた、
現在の私にあるように、これが最高のものであるとして神々が集まるはずです。
比丘たちよ、天の群衆の名前を述べることにします。
比丘たちよ、天の群衆の名前を讃えることにします。
比丘たちよ、天の群衆の名前を示すことにします。
それを聞き、よく考えなさい。それでは語ります。」

「かしこまりました、尊師よ。」と、かれら比丘は世尊に答えました。  

世尊はつぎのように言われた。

「私は詩句を唱えよう。 
地の神々の場所に依存し、山・洞窟に依存し、
かれらは自ら励み、入定している。

多くの者は獅子の如く、身じろぎもなく坐している。
心は純白、清浄にして、濁りを離れ澄んでいる。

カピラヴァットゥの近くの林で、五百に余る者たちを知り、
教えを喜ぶ弟子たちに、それより師は告げて言った。

『天の群衆はやって来ている、かれらを知るのだ、比丘たちよ。』

仏の教えを聞いたあと、かれらはまた熱心となった。

霊的存在たちを見るという、天眼智がかれらに現われた。
ある者たちは百を千を、あるいはまた七万を見た。

ある者たちは、十万の霊的存在たちを見てとった。
ある者たちは無数を見た、全方向に広がっていたゆえ。

またその一切をよく知って、
具眼者として確定し教えを喜ぶ弟子たちに、
それより師は告げて言った。

『天の群衆はやって来ている、かれらを知るのだ、
比丘たちよ、私はかれらを讃えよう、言葉で順にそなたらに。』

人を幻術で惑わす、四天王の手下が来た。
マーヤー、クテーンドゥ、ヴェーテーンドゥ、
チャンダナ、カーマセッタ、キンヌガンドゥ等。

神の御者である、マターリが遣って来た。
羽を持つ天使、ガンダッバの王も遣って来た。
天候を自在に司る龍の神、ナーガも遣って来た。

金剛杵を手に持つ、インドラ神によって、
打ち負かされた阿修羅は、海に暮らしている。
強力な軍を持っていて、第二天界と戦っている。

地の神、水の神、火の神、風の神、更に、
ヴァルナ神、ヤサ神、ソーマ神が遣って来た。
慈悲の瞑想をして、光輝を持って再生した神々。

サハリ神、アサマ神、双子であるヤマ神、
月に住む神々が、月を先頭にして遣って来た。
太陽に住む神々が、日を先頭にして遣って来た。

ヴァス神の首長、インドラが遣って来た。
帝釈天サッカは、三十三天の指導者であって、
神通を備えて、容姿に優れた、高貴な王である。

燃え上がる火、サハブー神が遣って来た。
アリッタカ神、ロージャー神、ヴァルナー神、
神通を備え、容姿に優れた、高貴な神々である。

赤色の神々である、ローヒタヴァーシン、
緑色の神々である、ハリの神々が遣って来た。
神通を備え、容姿に優れた、高貴な神々である。

雷鳴を轟かせつつ、豪雨を降らせながら、
雷雨の神である、パッジュンナが遣って来た。
神通を備えて、容姿に優れた、高貴な神である。

第四天界のトゥシタ天より、遣って来た。
第五天界のニンマーナラティが、遣って来た。
第六天界からは、パラニンミタが、遣って来た。

梵天からは、サナンクマーラ、ティッサ、
ハーリタ、スブラフマー、パラマッタが来た。
神通を備え、容姿に優れた、高貴な神々である。

大梵天と共に、かれらすべての神が来たとき、
魔の軍勢は前進した。
見よ、黒なる魔の愚かしさを!

電光ともに雨雲が、あたかも雷鳴するように、
怒り、自ら力を失い、かれらはそこで退散した。

またその一切をよく知って、世尊は語ろうと思い、
教えを喜ぶ弟子たちに、それより師は告げて言われた。

『魔の軍勢が前進している、比丘らよ、そなたらは知るがよい。』

かれらは仏の教えを聞いて、また熱心に努め励んだ。
魔の軍勢は、離貪の聖者たちから去って行った。

戦いに勝ち、すべての者は、恐怖が過ぎ去り、誉れあり。」



パーリ原始仏典第20経「大集会経」




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