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2008.08.29 驚くべき発見
20世紀の最大の科学上の発見は、
宇宙は、偶然ではなく必然的に出来たのだとする人間原理でありました。

それは、神の存在証明でもあるのです。




現代の我々も―人間原理的な秩序のこれだけ多くの重なった層を見出した以上―、
もっとこの先に、発見を待っている真理があると考えるベきであろう。
そして実際、化学、物理学、それに宇宙学までが一斉に、
感覚と知性をもつ理性的動物の我々のような観察者のために、
微調整された宇宙を指し示すという、その意味での人間原理性は、
もっと現実世界の底まで達しているのではないかと、ますます思えてくるのである。
このことは、元素の秩序が、我々の感覚的・抽象的な、
2面の美の感覚を満足させるものであることに、もっとも劇的に現れている。
元素の根底に潜む優美な関係性を信じ、それを求めたからこそ、
化学者は探究の努力を燃え上がらせたのであった。
そして、この自然の優美さへの信念は、我々を裏切らなかった。
学者が見出したのは、均質的な物質、
あるいはただ無関係に寄り集まった元素の集合ではなかった。
彼らが見出したのは、原子と原子内部の高度に組織化された複雑性の世界、
それ自体において優美であるのみならず、
あらゆるより高いレベルの物理的エレガンスのための材料を提供する、
絶妙に考案された小学宙である。
このことは存在のもっとも複雑なレベルにおいて、すなわち日常経験の物理的ドラマ、
元素の秩序のその全潜在力が開放されるドラマにおいて、極点に達する。
これは色と音と匂いと味と手触りの世界、優美な形と優美な働きの世界である。
遺伝学者で植物学者エドマンド・シノットの言葉を借りると、
「音や形や色による美の多様性と豊かさは、他の何よりも生命の生み出すものにおいて、
もっとも顕著である。美は生命の本質に属するものである。
それは自然の永遠の、不減の要素の1つである」。
そして美を理解すること、元素の秩序の叡智を理解することは、
その秩序がいかに絶妙に、
生命のドラマに調和するように考案されているかを理解することによって完成する。
たしかに、20世紀の最大の驚きと、それに伴うスリルの一つは、
唯物論の還元主義信仰を動機とする反人間原理の、冷めた、
世界と人を貶める思想にもかかわらず、宇宙は絶妙に人間原理的であること、
すなわち、そのもっとも微細な点にいたるまで、
生命のために絶妙に微調整されていることであった。

ベンジャミン・ワイカー/ジョナサン・ウィット「意味に満ちた宇宙」




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