FC2ブログ
2008.09.01 本来の科学
還元主義の崩壊の先に、光が見え始めました。
物質主義の終焉とともに、神秘と畏怖すべき宇宙が現れたのです。

これと連動して、思想・哲学も変化を余儀なくされるでしょう。

神を否定することが主な仕事の近代の仏教学者や僧侶にも同じことが言えます。





多くの還元主義・唯物論者たちは当然、彼らの方法こそが歴史的に、
近代科学革命を起こしたのだと好んで主張するが、これは正確ではない。
科学の誕生には、思想や環境の豊かな歴史が必要であった。
大まかに言って、多くの初期の科学者を動かしたものは、それ以前の、
至高の造物主信仰によって吹き込まれた、
宇宙の規則性と優美さに対する信念であった。
この先行する信念を、近代科学の創始者たちの間に見出すのは難しくない。
たとえば、太陽系の優美な記述を求めて、ニコラス・コペルニクスは、
「最高に善なる秩序正しい創造者によって、我々のために造られた宇宙の機構」、
を発見しようとしたと説明している。
それは「最高の、もっとも秩序正しい芸術家が我々のために造った」宇宙である、
と彼は言った。この信念こそが、我々の太陽系のごたごたした内実も、
きっと完全に読解可能な、根底的な統一性をもつに違いないと、
彼に予測させたのであった。要するにコペルニクスは、
我々の最新の科学があらためて再発見しつつある前提―自然は、
叡智によって秩序付けられているという前提―から出発したのである。
我々は繰り返し「唯物論者」に言及した。
我々の頭にあるのは、宗教について疑間をもつ平均的な人々や、
自然の秩序の新しい規則性を探し出そうとしている実験科学者ではなく、
世界から超自然的なもののすべての証拠を一掃しようと躍起になる戦闘的唯物論者、
粗野な無神論者である。このような戦闘的な唯物論者は、
おそらくアメリカの人口の10パーセント未満、
ヨーロッパでもそれをあまり超えないだろう。
ところが彼らは、必死になって学問の世界の権力の座を手に入れようとし、
これを支配してきた。
そのため、そういった人々が高等教育の終身在職権のある地位を占め、
法曹界でも異常な割合でこの種の人々が支配している。
しかし彼らの努力に逆らうように、自然界の意味と秩序は、
再び自己主張をし始めている。実際、生物の非現実性を証明するどころか、
逆に唯物論・還元主義のプログラムそのものが、いかに生物の世界が、
人間の叡智の作品に通ずる特質を体現しているか、
いかに絶妙に人間の観客に適合させられ、あらゆる局面で熱心な研究者を驚かす、
深さ、明晰さ、調和、優美さの特質を示すかを、誰の目にも明らかにしつつある。


ベンジャミン・ワイカー/ジョナサン・ウィット「意味に満ちた宇宙」




クリックして愚僧の活動に御協力ください。
スポンサーサイト



Secret

TrackBackURL
→http://souryonotakurami.blog46.fc2.com/tb.php/656-c0b4aba5