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20世紀を代表する神学者といわれるドイツのルドルフ・カール・ブルトマンは、
実存主義哲学の影響を受け、聖書の記述から超自然的事象を排除し、
実存的に解釈する、非神話化といわれる方法論を提唱しました。

ようするに、懐疑主義であり、科学的合理主義の立場であります。

当時は「神は死んだ」ということが、盛んに叫ばれていた時代でした。

キリスト者ですら、神や奇跡を信じることが難しい時代風潮であったのです。


超自然を疑いだすと、
究極的にはイエスの神性や、神そのものの存在をも疑うようになっていきます。

事実、ブルトマン学派の急進的な一部では、神の存在も肯定しません。

さすがに、
現在では、これを支持する学者は少数ですが、当時は、一世を風靡したようです。

このブルトマンの非神話化は、仏教学にも大きな影響を与えました。

宗教の非神話化により、伝統宗教は死に瀕し、
その代償作用として、ニューエイジの勃興があるのです。




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