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現代科学では、
すでに、物質はリアルなもの、という考え方を放棄しています。

ここに、唯物論の根拠はもろくも崩れ去ります。

ますます、実在の謎は深まるばかりです。

「有る」とはどういうことか?

「無い」とはどういうことか?

有無の二辺を離れた地点を示すのが、仏教の中観哲学です。

現代科学の知見に照らしてみれば、
この空思想が神秘主義であることが明らかになります。




電子の神秘的な動きを定式化することに、
ある程度成功しているさまざまな数学的モデルは、
空間、時間、物質、因果関係における理解を断念することでそれを行なっている。
にもかかわらず、ハイゼンベルクが不確定性原理でノーベル賞を得たのは、
この神秘のおかげであった。
その原理に触れ、オッペンハイマーはつぎのように述べている。
「もし電子の位置が常に同じかどうかとたずねるなら、『ノー』と言わねばならない。
それならば時間とともに変わるのかとたずねるなら、『ノー』と言わねばならない。
では動いているのかとたずねるなら、『ノー』と言わねばならない。」

さまざまな元素から金を抽出しようとした中世の錬金術師たちは、
迷信や願望的思考によって理性を堕落させた偽科学者として、
しばしば嘲笑の的となっている。
しかし、カール・ユングは、
錬金術は部分的にしか化学として認めることができないと指摘している。
なぜなら、練金術師たちは、自分たちのとりあつかう物質を、
化学者が最近までそうしていたような意味では「客観的なもの」とはみなさず、
霊魂や無意識の象徴で満たされているものとしていたからである。
つまり、霊魂の変容を映しだす意味に満ちた道具としてとらえていたのだ。
これは、実際、今日の新しい科学者たちの考え方とほとんど変わらぬものである。
なのに、人々はいまだに、現代科学における、
存在すると同時に存在しないという電子のとらえ方や、
そこでは粒子が光より速く進み、原因が結果のあとに起き、
時間が逆行するといわれる宇宙のブラック・ホールについての概念のほうが、
鉢金術師たちの考え方より「確かなもの」だと思いこんでいる。

ローレンス・ブレア「超自然学」




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