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2008.04.01 大乗仏説論1
日本の仏教はほとんど、大乗仏教です。

大乗とは「大きな乗り物」という意味で、
より多くの人々を救うことの出来る優れた教えである、という宣言です。

この大乗運動は、
お釈迦様の没後500年ごろ、紀元前後ぐらいに興ったもので、
伝統的な仏教の修行者は、自分の悟りや、
煩瑣な教理哲学の研究に終始して、民衆を救おうとしない、
という反省からはじまっています。

大乗仏教の特徴は、利他行、菩薩行を重視し、
如来や仏になることを目指して行じる、六波羅蜜にあります。

大乗経典群は、この時期に完成しました。

有名な大乗経典には、
般若経、法華経、華厳経、涅槃経、阿弥陀経、無量寿経、大日経などがあります。


しかし、この大乗仏教に対して、
大乗仏教は、お釈迦様の説いた教えではない、とする批判があります。

現代に入って、大乗仏典を、考古学や文献学にもとづいて、
合理的に判断すれば、直接、お釈迦様の説かれたものではなく、
後世の弟子達による創作だという、批判です。

文献学的研究によって明らかにされたことは、
大乗経典は、釈迦没後、数百年後に編纂され、
釈尊の名をかりた、思想実験であって、大乗は非仏説だというのです。

江戸時代には、富永仲基という合理主義的学者が、
『出定後語』という著書の中で、
お釈迦さまの説いたことは、阿含経の一部にしか残っておらず、
他のものは、歴史を経るにしたがって、後から、
徐々につけたされたものだ、という加上説を唱えました。

現在でも、大乗仏教は、お釈迦様の直接の教え(金口直説)ではない、
と思っている人が多いようです。




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