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古代ギリシャの賢人ソクラテスは、
キリストや釈迦のように書き物は遺しておりませんが、
弟子を育成し、問答法といわれるスタイルで人々を啓蒙しました。

その思想はプラトンを通じて多く紹介されていますが、
哲学的に知を愛していた、ということはもちろんですが、
霊的世界についても知悉していたのです。


肉体はそれが受けた手当てや遭遇した事故の痕跡をはっきりと保っている。
同じことが魂にも言える。
肉体に別れを告げると、魂はその性格の明白な形跡やその愛情、
人生の間に残したあらゆる行動の跡を保つことになる。
そのために、人間においておこりうる最悪の不幸とは、
別の世界へ罪に覆われた魂を持って移って行くことである。
あなたと同じように、カリクレスもポルックスも、ゴルギアスも、
別の世界に行った時に有益となるような別の人生を歩まなければならないのだ、
ということを証明することはできない。
これほどに多くの意見の中でも唯一つ揺らぐことのないことは、
悪を働くよりも悪を受ける方が良いことであり、
なによりも、私たちは外見においてではなく、
内面において善の人とならなければならないということである。

二つに一つ。
死が絶対的な破滅であるか、魂が別の場所へ移行するのであるか。
もしすべてが消滅するのであれば、
死とは夢も見ず、自分自身の意識もなしに過ごすまれな夜のようなものである。
しかし、もし死が生きる場所の変更に過ぎず、
そこに死者たちが集まるのであれば、
そこで知人に出会う喜びのなんと大きいことか。
私の最大の喜びとは、その別の場所の住人を近くで観察し、
自分をなんであると唱える人たちのうち、
誰がそれにふさわしく誰がふさわしくないのかを知ることである。
しかし、いまは私たちに別れの時が来た。
私は死へ、あなたたちは生へ。





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