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混沌とする世界のなかにあって、
確かに人々は、救いの光を発見しつつあるように見えます。

押し付けられた冷たい宇宙観は、どうやら間違っていたようです。

神々しい生きた宇宙を再び取り戻さんとする霊性復興運動が起きています。

1960年代から西洋で予見されていたニューエイジの到来です。




若者の東洋の宗教への傾斜がキリスト教の聖職者たちを悩ませ、
怒らせているが、それはきわめて単純な理由から起こった。
いまだに東洋が、神の体験的な発見の道を培い、
正統的キリスト教が長い間抑圧してきた個人の内的欲求を満たしているからである。
西洋における内的宗教からの逸脱のほうが、むしろ奇妙といえる。
東洋の宗教では、「内」と「外」とは平和のうちに共存する。
たとえば、イスラム教には、「タリカ」と「シャリア」という二つの道がある。
前者は、ふつうの人でも、コーランの教えにただひたすら従い、
疑問を抱かずに人生を送っていけば、救済を保証されるというものである。
ところが、さまざまなスーフィーの結社を含むシャリアの道は、
単に神を信じるのではなく、これらの教えの背後に横たわるものを体験するための、
つまり神を知るための秘密の手段を提供する。
かくして、おそらく大宗教のなかでキリスト教についで、
不寛容とみなされるイスラム教は、教条的な面と開かれた面を合わせもち、
批判的、体験的な真理の求道者たちさえをも含むあらゆる人を、
傘下におさめることができるのである。
一方、キリスト教世界では、かつてテンプル騎士団やアルビ派のような、
グノーシス派の秘密結社、それにヘシカストによって培われた「秘儀」の伝統が、
はやくも14世紀、教皇ピウス三世によるヘシカスム異端宣言を機に弾圧された。
かくて、秘密の科学は地下に追いやられた。
そして、教会が教義で塗り固められるようになるにつれ、
その精神的主張は一般の信者にとり、うわべだけのものとなった。
くり返し行なわれる荘厳な儀式はその魂を失い、単なる習慣と化した。
王様の服は透明になり―無垢な子供にはそれがわかる―教会の身体は、
新たに台頭した合理主義のヴィジョンに比べ神秘性を欠く姿を露呈するに至った。
ガリレオ、メンデル、ダーウィンが生き生きとした象徴の潮流を生みだし、
教会が激しい戦いのすえに手に入れた宇宙の意味に関する独占権を、
いともたやすく押し流してしまった。
ふつうの人々にとっての宗教の選択範囲は、キリスト教の宗派を超え、
異端のそしりを受けることなく無神論や不可知論を信ずることができるまでにひろがった。

「奇跡的なるもの」からの隔離が進んだのは、ここ150年のことである。
事実偏重の機械論的世界がますます内的世界から遠ざかるにつれ、世代を経るごとに、
子供たちはいっそう疎外された混乱の世界を受け継がなければならなかった。
ほんの六世代にわたる緊張の高まりのすえ、「子供たちの革命」が起こった。
若者たちは、1968年、ソルボンヌ大学の入口に書かれたスローガン同様、
「想像力が復権した」と口々にはやしたてた。
この「時代精神」は、神や聖書が、
不変の大文字で表わされる宗教の教条主義に反旗をひるがえしただけではない。
あらゆるものを原子の偶然の結合に帰着させ、
人間の身体を単なるもうひとつの決定論的機械とみなし、
言語能力や意識のひらめきを、
かわせみの羽根の青さと同じような属性にすぎぬものと考える「冷たい宇宙論」、
科学的教条主義にも反旗をひるがえしたのである。

われわれはすでに、各自の能力に応じて、
この到来しつつある時代の最初の力に反応しはじめている。
いままでわれわれの生をすっぽり包みこんでいた殻が破れるにつれ、
異なった秩序をもつ知の予感が漂いはじめる。
内部に向かえば向かうほど、われわれは外的世界の「世俗的事実」から遠ざかり、
水瓶座の夜明けを告げる敬虔な調べに強く反応するようになる。
だが、外から見ただけでは、道徳と制度の荒廃のなか、
暗黒の世界の終末に立ち会っているかのごとく見える。
しかし、一方において、
新たな「啓示」や「第二の救世主の到来」が近づきつつあることを、占星術が告げている。
定着と風のサインをもつ水瓶座は、理論的で偏見にかたよらない星座で、
破壊的、霊的、電気的な惑星、天王星によって支配されている。
水瓶座の哲学は、人々をひとつの革命的目的のもとに団結させる。
地球がひとつの組織として、
全人類がひとつの家族として体験される初めての段階に入る。
水瓶座は、実質的な航空力学はもちろんのこと、
目に見えない力を有する稀薄な物質(エーテル)に至るまで、
風とそれにまつわるあらゆる象徴を司る。
この時代の科学は物質を支える霊妙なエネルギーヘと深く没入していく。

現代の外見的な無秩序や混乱は、
大きなリズム、あるいは占星術的時代の変化を告げる兆候にほかならない。
しかし、内部では、相互に関連づけられた特殊な知の鉄くずが、
新たな意味のパターンの周辺にすすんで群がりつつある。
これは宇宙法則の知と自己の知とが、深いところで一致していることを表わすものだ。
また、科学と宗教の乖離が埋まり、
二つの世界がひとつの魔術的ヴィジョンの河に融けこみはじめたことをも示している。


ローレンス・ブレア「超自然学」




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