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お釈迦さまは、
霊力による奇跡的現象を示したり、
創造神などの形而上についての知識は説かなかったというのは間違いです。

そうではなく、
それらは、苦の解決のための優先事項ではないということなのです。

仏・法・僧の三法を信じ、守り、実践することが、解脱への近道であります。



遍歴行者バッガヴァよ、
先日、還俗したリッチャヴィ族の王子スナッカッタは私にこう言いました。

「世尊はなぜ私に、超人法によって神通の奇跡を現わしてくださらないのですか?」

「スナッカッタよ、超人法によって神通の奇跡が現わされるときにも、
あるいは超人法によって神通の奇跡が現わされないときにも、
私は正しく苦を滅するために法を説いていますが、
それはそれを行なう者が正しく苦を滅するために役立つのです。
スナッカッタよ、いったい超人法によって、
神通の奇跡を現わすことが何になるというのですか。
愚人よ、そなたがどれだけ過っているかをよく見なさい。」

「それでは、尊師よ、世尊はなぜ私に、
世界の起源と認められるものを告げてくださらないのですか?」

「スナッカッタよ、起源と認められるものが告げられるときにも、
あるいは起源と認められるものが告げられないときにも、
私は正しく苦を滅するために法を説いていますが、
それはそれを行なう者が正しく苦を滅するために役立つのです。
スナッカッタよ、
いったい起源と認められるものを告げることが何になるというのですか。
愚人よ、そなたがどれだけ過っているかをよく見なさい。」

バッガヴァ行者よ、
ある時、私は、(スナッカッタが吹聴した為に奇跡を見に集まってきた)会衆を、
法話によって教示し、訓戒し、激励し、喜ばせ、大束縛から解脱させました。
そして八万四千の生類を大苦難から引き上げると、火界に入定し、
八ターラの高さまで虚空に飛び上がり、別に七ターラの高さまでも光焔を創造し、
燃え、煙を出し、大林の重閣に現われました。

バッガヴァよ、そこで、リッチャヴィ族の王子スナッカッタは、
私のところへ近づいて来ました。来て、私を礼拝し、一方に座りました。
ヴァッガヴァよ、一方に座ったスナッカッタに、私はこう言いました。

「スナッカッタよ、そなたは、超人法によって奇跡を現わしている私に、
『しかし、尊師よ、世尊は私に、超人法によって奇跡を現わしておられません』と、
こう言っています。見なさい、愚人よ。
そなたには、これほどの違背があるのです。」と。

バッガヴァよ、このように、スナッカッタは私から言われても、
まるで悪趣者や地獄者のように、この法と律から去って行きました。

バッガヴァよ、私は世界の起源を知っています。
また、それを知り、それ以上のことをも知っています。
また、それを知っていますが、執取しません。
また、執取しない私には、自ら、寂滅が知られています。
それを証知している如来は、禍を受けることがありません。

バッガヴァよ、このように説き、このように語る私を、
ある沙門・バラモンたちは、不実によって、空虚によって、
虚妄によって、不真によって誹謗します。
「沙門ゴータマは顛倒している。比丘たちもである。沙門ゴータマはこのように言った。
『浄なる解脱を成就して住むとき、かれは〈すべてが不浄である〉とのみ了解する』」と。

しかし、バッガヴァよ、私はそのように説きません。
バッガヴァよ、私はこのように説きます。
『浄なる解脱を成就して住むとき、かれは〈浄である〉と了解する』と。

「尊師よ、
『世尊のことを顛倒している。比丘たちもである』と捉えるかれらこそ顛倒しております。
私は、世尊に対して、
『世尊は、私が浄なる解脱を成就して住むことができるように、
法をお示しくださることができる』と、このように信じております。」

バッガヴァ行者よ、そなたは、異なる見解によっているため、
異なる信仰によっているため、異なる喜びによっているため、
異教の実践によっているため、異教の師によっているために、
この浄なる解脱を成就して住むことが困難です。
さあ、バッガヴァよ、しかしながらそなたには私に対するこの信があります。
そなたは、それのみをよく守り続けなさい。


パーリ原始仏典長部第24経「パーティカ経」




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