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2008.10.26 六方礼経
お釈迦さまは、出家修行者だけに限らず、
王族、商人などの様々な立場の人々に対しても、
世俗の道徳を説いて導いておられます。

何故か仏法のこういう側面は無視されています。




「資産家の子よ、
聖なる弟子には、四つのカルマの穢れが捨てられています。
かれは四つの理由によって悪いカルマを作ることがありません。
また、六の財の破滅門に親しむことがありません。
このように、かれは、十四の悪事を離れ、六の方角を保護し、
この世とあの世を征服するために実践しています。
かれは、この世もあの世も満たされることになります。
かれは、身体が滅ぶと、死後、善道の天界に生まれます。」

さらに、仏陀はこのように言われた。


「殺生、偸盗、そしてまた他人の妻と通じること、さらに妄語、
と言われるものを賢者たちは称賛しない。

欲、怒り、恐れ、愚かさにより法を犯すことがあれば、
その名声は欠けてゆく、あたかも黒分の月のように。
欲、怒り、恐れ、愚かさにより法を犯すことがなければ、
その名声は満ちてゆく、あたかも白分の月のように。

飲み友だちと言われる者あり。
友よ、友よ、という者もあり。
しかし、事が生じたときに、友たる者こそ、友となる。
日の出後も寝る、他の妻に親しむ。
怨みを生むこと、また、無益なこと。
悪しき友、また、物惜しむこと。
この六理由が人を破滅す。
悪しき仲間、悪しき友、悪しき行動、地獄界の誘惑。
人はこの世、あの世から、また両世から陥落す。
骰子、女、酒、歌、踊り。
昼の眠り、非時の出歩き、悪しき友、また、物惜しむこと。
この六つの理由が人を破滅す。
骰子で遊ぶ、酒を飲む、命に等しい他の妻に行く。
繁栄に仕えず、衰微に仕える。
かれは衰微す、黒分月の如く。
財なく、物なく、酒求め。
酒屋にいたる酔いどれは、水のように負債に沈み、たちまち自己の家を滅ぼす。
昼に眠る癖があり、夜に起きることを嫌い、
つねに泥酔している者は、家を守って暮らしえず、
『寒すぎる』とか『暑すぎる』、『晩は遅すぎる』とか言って、
このように仕事を放棄する。
人には利益が去ってゆく。
この世において『寒い』『暑い』と、草ほどにも思うことなく、
人の用事を行なうならば、かれは楽を失うことなし。

何ものであれ取ってゆく友。
また言葉だけを大事にする者。
また甘言を語る友。
さらに破滅させる友あり。
これらの四つは友でない。
このように知り、賢い者は、
あたかも危険な道のように、遠くに避けて行くがよい。

援助する友。
そしてまた苦をも楽をも共にする友。
為になることを話す友。
憐れみのある友、というこれらの四つは友である、
とこのように知り、賢い者は、敬意をもって親しむがよい。
母がわが子に対するように、戒をそなえた賢い者は、燃えている火のように輝く。
蜂が行動しているように、財を集めているならば、財は蓄積されてゆく。
蟻の塚が積まれるように、このように財を集めるならば、家にふさわしい家主となる。
財は四分するがよい。かれこそ友を結束する。
四分の一によって食べ物を食べ。
四分の二を仕事に用いるがよい。
残りの四分の一は、貯蓄するがよい、災難のときのためになる。

母父は東の方角なり。
師匠は南の方角なり。
妻子は西の方角なり。
友人・知己は北の方角なり。
召使・雑役夫は下方なり。
沙門・バラモンは上方なり。
家にふさわしい家主は、これらの方角を拝むべきなり。
賢明にして戒をそなえ、柔和にしてまた弁才あり、
従順にして頑固でない、そのような者は名声を得る。
奮起し、怠ることがなく、災難にても動じない、
絶えず働き、智慧をそなえた、そのような者は名声を得る。
愛し、友を作る者、寛容にして、物惜しみせず、
導き、指導し、教導する者、そのような者は名声を得る。
布施と愛語なるものと、この世における利行なるもの、
またそれぞれに相応しく、物事に対して同事なること、
これらは世界の愛にて、進む車の楔の如し。
もしもこれらの愛がなければ、
母は子から、あるいはまた父は子から、尊敬もあるいは供養も得られない。
もろもろの賢者は、これらの愛を正しく観察するゆえに、
かれらは偉大な者となり、称賛される者となる。」と。


パーリ原始仏典長部第31経「シンガーラ経」




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