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仏教では、三世両重の因果が説かれます。

過去世・現世・来世にわたって因果応報の法則が働き、
それが輪廻転生のしくみにもなっています。

そして、それをつぶさに観測すると、十二縁起説が導きだされます。

この十二縁起を無理矢理、この世のこととして説明する学者もいますが、
それは、人間の魂を認めない唯物論的解釈にすぎません。

真実の十二縁起説を、雲照律師『仏教要論』を参考に見てみましょう。 



十二縁起

[過去]
①本有=前世での、無明の煩悩の為、善と悪の行を起こす生活。―【無明・行】
②死有=前世の寿命が尽きたところ。
③中有=前世の死後から、現世に生まれるまでの中間の生活。
       六道に生まれるものは、幽体である。

[現在]
④生有=過去世の業によって、中有界の幽体から人間の母胎に生を宿す位。
       染色体の生まれた生命の発芽。―【識】
⑤本有=母胎に宿ってから、人生を送って死ぬまでの生活。
      ・染色体より三十五日間の成長する期間。
        この間に名(精神)・色(物質)が形成される。―【名色】
      ・染色体より細胞分裂し、
        十ヶ月の間に眼・鼻・口・舌などが形成される。―【六処】
      ・感覚の世界。母胎から生まれて一歳ぐらいまで。外界に触れる。―【触】
      ・教育を受ける期間。二十ぐらいまで。―【受】
      ・愛欲が生活の中心になる時代。
       恋愛・結婚・家庭生活が始まる三十代ごろまで―【愛】
      ・名誉・地位・財産などの五欲を取り込もうとする活動期。
        五十歳ごろまで。―【取】
      ・今迄の習性が身につき、人生観が決定する時期。
        この時に、後有を決定する。晩年。―【有】
⑥死有=今世での人生に死別する姿。

[未来]
⑦中有=死後、中有界で一休みする短期間。一種の幽体である。
⑧生有=中有界にも無明と行とがあり。やがて生処を求める。
       地獄界にも無数の地獄あり畜生界にも無量の生がある。―【生】
⑨本有=老の位。地獄界にも老の時あり。―【老】
⑩死有=未来世の最終。続いてまた、中有界へ。―【死】


これは、人間の生存のあり方を、時系列にならべて説明したもので、
無明→行→識→名色→六処→触→受→愛→取→有→生→老死
となり、十二縁起となります。

十二縁起は、
人間の苦しみ、迷いの原因は無明(智慧の無い状態)
にあることを説明したのであり、逆に苦しみから逃れ、
迷いの輪廻から解脱した自由な境地を目指すためのものでもあったのです。




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